冬休みに入って真っ先にしたことが、劇の脚本作りでした。脚本作りに先だって、幼稚園のそれぞれの先生に、インタビューをしました。
Q1 幼稚園(保育園)時代に何か劇をしましたか?
Q2 何の役でしたか?
全員劇をしたというお返事で、めいめいが自分の役のことも、せりふのことも大変鮮明に覚えておられることに驚きました(私もそうなのですが)。
それだけに、劇の脚本作りは細心の注意を払う必要があると感じます。
私が心がけているのは、いわゆる勧善懲悪型の劇はやらないことです。西洋ものにありがちなお姫様や王子様が出てくる劇も避けています(私の幼稚園時代はグリムの劇で、王様やお姫様が出てきました)。
脚本の筋書きが出来ると、今度はそれぞれのクラスの男女の数にぴったり合うように、台詞の数を調整していきます。
配役はすべて担任の先生に決めてもらいます。劇の指導も2年前から基本は先生にお任せしています(私は毎日交互のクラスの劇を見て回ります)。クラスの子どもたちと先生が苦楽を共にし、心に残る劇を作り上げてほしいと願っています。
そんなことを思いながら脚本を作るとき、どこからともなく「卒園」の二文字が脳裏をよぎるようになります。
みなで力を一つにしていい劇にしてほしい、でも、それはできれば遠い先のことであってほしい、というジレンマが心の中を去来します。