今日は外遊びの日でした。
成り行きで年中児と相撲をとることになりました。ちゃんと列ができています。
私は「全戦全敗」です。みな友だちを応援していたのですが、私がギリギリでいつも負けてばかりなので、次第に私を応援する声も増えてきました。
休みなく相手をしていると本当にへとへとになるのですが、子どもたちの楽しそうな顔や自信に満ちた顔を見ていると、つい何度も対戦してしまうのでした。
さすがにここまで、と思った時、子どもたちに自分たちで対戦してみては、と提案しました。
私が行司を務め、真剣勝負を応援しました。
年中男児二人が最後まで熱心に取り組みました。いくつも名勝負がありました。
勝っても負けても、みな何度も列に並びます。
背の高い年長児がさすがに強く、年中児たちは最初は勝負をためらいましたが、途中から逃げずに向かっていきました。その姿がまことに凜々しく感じられました。私は、負けた子にも、こうすれば次はもっと力を出せるとアドバイスを惜しみませんでした。
最後は年中児がその年長児に勝ちました。
こうして十分すぎるほど取り組んだころ、時計を見ると小一時間経っていました。自然とみなが「そろそろ終わりか」と気配を察した頃、一人の年中男児が「みんな、ありがとうっていおう」と言いました。私に対して、というのではなく、互いに互いをたたえ合う意味で全員にそう言ったのでした。みなその意味を理解し、「ありがとう」と言って四方に別れました。
相撲をして、こんなきれいな終わり方は今まで経験したことがありませんでした。