比較の功罪について、ギリシア神話より補足します。
他人と比べられて嫌なのは神様も同じことです。
世界最古の美女コンテストといえば、パリスの審判のエピソードが思い出されます。
神々の結婚式に招かれなかった「不和の女神」は、その仕返しに「もっとも美しい女神へ」と書いたりんごを宴会の席に送ります。
すると、自分こそもっとも美しいと自負する三人の女神が諍いをはじめ、トロイアの王子パリスに審判をゆだねることになりました。
彼が誰を選ぼうと、二人の女神を敵に回すことになり、その恨みを買ったトロイアは戦争で滅亡します。