少し前に書いたエッセイを読み返しました。

>>時代の扉を開く鍵――草の根の教養教育とラテン語と

われながらドン・キホーテ的なことを書いていると思いますが、おそらく150年前にクラシック音楽に取り組み始めた人たちも同じような気持ちだったと思います。

私は言論の自由を守るためには、学校教育の段階からクラシックス(西洋古典学)にふれる機会をもたねばならないと考える次第です。今の日本のカリキュラムにおいては、その機会は皆無に等しいです。ただ中学時代以降に学ぶ数学は、幾何学をはじめとし古代ギリシア哲学にふれるよいきっかけになっていると思います。

また英文法を精緻に教えてくれる先生方は、ラテン語(とギリシア語)の文法を間接的に教えてくださっているので、力強い存在です。

そう考えると、中学、高校時代は、数学と英語に重点を置いてしっかりと学ぶことが洋魂(=人間の学)を学ぶ上での基本になると感じております。

和魂その他については、その重要性を指摘する先生方は多数おられるので、バランスの観点から上の指摘をさせていただいています。

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