寓話と言えば古代ギリシアのイソップ物語が有名です。 子ども向けの絵本のものが多く出版されていますが、元の作品は岩波文庫で読むことができます(中務哲郎訳)。 先日ご紹介したダイダロスやエコーの神話も広い意味で寓話的要素をも・・・
「西洋古典」の記事一覧(6 / 9ページ目)
2020-04-24 「国家について」(キケロー)
大仰なタイトルと思われたかも知れません。 国とはなにか?これはプラトンが『国家』でソクラテスに語らせたテーマです。 2千年前のローマの文人キケローも同じ問いを立て、「国家について」と題する対話編を残しました。 その中で最・・・
2020-04-23 苦しみと喜びと
苦しみと喜びが背中合わせだということを表す言葉に「禍福はあざなえる縄のごとし」というのがあります。 西洋の古典にも似たような表現はいろいろあります。「苦しみの後には喜びが訪れる」という意味で、「雨のち晴れ」(Post n・・・
2020-04-21 2千年前の眼、そして警告
ホメロスにもツキディデスにも疫病の記述はあります。 ローマではルクレティウスやウェルギリウスの記述が名高いです。 私は自宅待機のこの機会を利用し、毎日少しずつウェルギリウスの記述(ノーリクムの疫病)についての注解を作って・・・
2020-04-20 昨日の続きの話
エコーはカラオケでもおなじみ、また、医療の現場でもおなじみの言葉です。 昨日のおさらいをすると、もとはギリシャ神話に出てくるニンフの名前でした。 女神(ヘラ)の怒りに触れて「こだま」に姿を変えられた女性、それがエコーです・・・
2020-04-19 エコーの話
先日ご紹介したオウィディウスの『変身物語』にエコーの話があります。 >>エコーとナルキッソス ナルキッソスは水仙に、エコーはこだまに姿を変える、という2つの悲劇が1つのエピソードとして語られます。 (ナルキッソスは自己愛・・・
2020-04-18 チェンジ・オブ・エア
空気を変えるという言葉があります。 家にいるのにそんなことはできないと思います。 テレビを見ると同じような内容のものが多いでしょう。 意識の上で、チェンジ・オブ・エアは可能です。 もし本を開くことができるのなら。 好きな・・・