新しい一年の始まりです。上の写真はローマ神話の「ヤーヌス(Janus)」で、Januaryの語源となる一月の守護神です。一年の始まりと終わりの境目に位置し、去年一年と今年一年の両方をみすえています。
さて、一年に一度来る元日の日。特別な一日であると同時に他の364日と同じ一日であるという認識ももっております。
あくまでも心がけですが、毎日元旦のように「あらたまる」気持ちをもって過ごせたらよいということです。
たとえば、幼稚園に雪がふると、特別な一日に変わります。
カリキュラムを返上し、子どもも大人も部屋から外に飛び出し、気が付くと汗をかくまで遊びます。
大人にも子どもにも楽しい一日の思い出ができます。ある意味理想的な一日です。
私は幼稚園の先生たちにこの話をよくするのですが、「毎日雪がふっている」と言います。その雪に気づきましょう、と。
自然は雪の日だけでなく、春夏秋冬、毎日特別なはからいをするという意味です。
「無窮の彼方へ流れゆく時を、めぐる季節で確かに感じることができる。自然とは、何と粋な計らいをするのだろうと思う。一年に一度、名残惜しく過ぎゆくものに、この世で何度めぐり会えるのか。その回数を数えるほど、人の一生の短さを知ることはないのかもしれない。」星野道夫
私は教育の世界に身を置きますが、この「はからい」に感謝できるような自分の感性を磨くことが大事な目標ということが言えると思っています。