今日から新年度です。あわせて新元号が発表されました。
令の字は号令、命令の令であり、英語ではorder, commandの意味を持ちます。
「巧言令色鮮し仁」の令でもあり、beautiful, goodの意味もあります。新元号の令はこちらの意味を表わすようです。
和はharmony, peaceであり、beautiful harmony(そういう英語があるかは知りませんが)と読めば、良い意味になり、有り難いことと思います。
令はややもすれば命令、号令を連想させます。教育の目標として、個々の人格を認め、自主自立を支援する立場からすれば、「上から下への言いつけ」を示唆する意味としてでなく、自分で自分を叱咤激励する内面の声として受け止めたいと思います。
そうして自信を蓄え、自立を果たし、自由を重んじる個人の集まりが社会の平和の礎を築きます。
つまり、孔子の言う「和して同ぜず」の世界が構築されます。(同ぜずとは意味なく同調しないという意味です。その反対が、同じて和せず、です)。
「令」と「和」の組み合わせについて、私は以上のように解釈したいと思います。
末広がりによい時代になるように、また、自由と平和の空気が世界に広まっていくように、一個人として努力していきたいと考えています。