世の中は「前へ、先に」と号令をかけています。
いわば、「急がばまっすぐ」と言っているようなものです。
教育について次の言葉があります。
「すべて成熟は早すぎるより遅すぎる方がよい。これが教育というものの根本原理だと思う」(岡潔)。
ハイハイしていた赤ちゃんがつかまり立ちをするように成ったら、誰もが笑顔でそれを見守ります。
早い遅いの差はあっても、いずれ一人で歩けるだろう、と思い、その日を心待ちにするはずです。
本来学びの世界は競争と無縁の世界です。
競争とはきちがえることで生まれる悲劇は数えきれません。
一人一人のペースは違います。
ゆっくり見守り、応援したいと思います。