以下、覚え書き:
他人を見て自分の位置を探すのではなく、自分の中に過去から現在、そして未来に続く物語を見つけていく。
多くの選択があったはずなのに、どうして自分は今ここにいるのか。
なぜAではなく、Bの道を歩いているのか、
わかりやすく説明しようとするほど、人はしばし考え込んでしまうのかもしれない。
誰の人生にもさまざまな岐路があるように、
そのひとつひとつを遡ってゆくしか答えようがないからだろう。
星野道夫『旅をする木』文春文庫
生を全うするとは、一つの物語の完結を意味する。しかし、それにとどまるものではない。
私自身が亡くなることはゼロになることではありますけど、
この世に私と関係のある命は生き続けます。
ゼロはすなわちすべてであります。
司馬遼太郎