先日地域の小学校で卒業式が行われ、私も出席しました。

卒業証書授与から始まり、その後で校長先生の式辞があります。以前は、卒業生が将来の抱負を壇上で述べてから、校長先生に証書をいただく、というスタイルでしたが、今は簡略化されています。

校長先生は、2人目からは「おめでとう」とのみ言われ、証書を渡していかれます。シンプルですね。バックには厳かな曲が静かに聞こえています。

校長先生の式辞は、次の3つの点について述べておられました。

1)自分のために生きよ。他人への配慮、思いやりなしに、人は自分のために何かを施すことはしない。他人のために心を尽くすとき、自分も生かされる。

2)自分の好奇心がすべての学びの出発点である。

3)ピンチをチャンスと心得よ。

じつにわかりやすいお話でした。私は3番目の点が重要だと思って聞いておりました。

PS
さて、証書の授与式といえば、本園の卒園式は、証書の文言をできるだけ省略しないで読み上げる方式です。じっさい、「以下同文」と言う台詞は、証書をお渡しする日付と代表名の朗読箇所に限っていて、あとは、「・・・年間保育したことを証します」の部分まで、全員読み上げます。

「・・・年間」の部分は、子どもによって異なるため、ほとんどが「3年間」なのですが、省略せずに全部読んでいます。

一郎先生の時からの踏襲ではありますが、私なりに考えると、小さな子どもにとって、できるだけ形式上の「差」は感じさせたくないという思いの現れなのだろう、と解釈しています。

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