今日は年長クラスで俳句の時間を持ちました。
蕪村の俳句の二回目です。
先日のお帰りのとき、さあ今から帰ろうというとき雨が降ってきました。
そのとき年少児のかばんをあけて、一人一人にレインコートを着せてあげる年長児がいました。私はとても助かりました。
そのときのことを皆にお話しし、自分のことが一人でできるようになるということは素晴らしく、年少、年中児はそれをがんばっているところです、しかし、こうして自分のことがあたりまえのようにできるようになったらそれで終わりではなく、できないで困っている人の分も助けてあげること、これができるのが年長さんで、私はそのときとても嬉しく思いました、と言い、今この話を聞いてうなづいているみんなは、他のグループでも同じように下の学年のお世話をしてくれたと思います。それでこそこの幼稚園のリーダーです、と結びました。
小学校に上がって学ぶことの大事な点は、自分の学力をつけることにもまして、他者との協力だと思います。学力アップだけが目的なら、極論すると、学校に行かなくても知識を効率的に習得する手段はいろいろあると思います。様々な性格の人間が一つの場所で生活をともにし、様々な葛藤を乗り越えて、互いに協力するすべを身につけること、これは自宅で学ぶことのできない貴重な経験だと思います。