大人にとっても子どもにとっても言葉との誠実な付き合いは大事だと思います。
誠実と書きましたが、誠の字の中にも言の一文字が含まれていて、言葉を実行して成り立たせることが誠に通じることなのか、と納得します(別の説明もあるのかもしれませんが)。
古今東西「言葉より行動」という格言がありますが、無思慮に行動していいわけではなく、今のべたように、言葉(=自分の考え)が先にあるべきことは確かで、ただし、それを行動に移してはじめて誠が実現する、そしてその結果、「誠実」と呼ばれるよう人柄が形成されていくというストーリーだと思われます。
いずれにせよ、言葉と行動が遊離することはなく、行動がおかしい場合は、根っこにある言葉(もののとらえ方、考え方)に問題がある、ということになります。
したがって、自分で自分の言葉を磨き、鍛えることが大切で、そのための教育が用意される必要がある、というわけなのでしょう。