今日は雨のために園庭開放は中止といたしました。
明日の入園説明会の時間帯はなんとか雨も上がりそうです。
雨上がりの園庭をご覧いただけたらと思います。
幼稚園は、今日8月生まれのお誕生会を開きました。
私からは、始業式につづき、「簡単なことを大切にしよう。」ということを思い出してもらい、とりわけ「ものを大事にしよう」ということを伝えました。
具体的には、外遊びのさい、終了の鐘がなったあと、自分の使ったおもちゃや虫かご等をきちんと片付ける姿勢をもとう、という呼びかけでもありました。
もちろん、ものを大切にするとは、園庭での遊びの場面に限られたことではありません。
あとは、それぞれの先生がクラスの中で、「それどうだったかな?園長先生の話にあったね」と注意を促せば、私の話も応用がきくというものです。
なにごともそうですが、できている子もいれば、ぞんざいにしがちな子もいます。
クラスでは、個別に注意したり、励ましたりしていますが、一般論として、月に一度の割合ですが、私が全体的な注意を喚起することで、クラスの先生が同じことを伝えても、「あ、園長先生が言っていたことと同じだな」と理解が深まります。
私の話は抽象的で、現場の先生の話は具体的です。
子どもの成長にとって、どちらの話も大事であり、それぞれ補い合うべきものだと思います。
ご家庭でも、子どもの近くにいる立場の親は「もぐらたたき」のように同じことを何度も言わないといけないかもしれません。
そんなとき、ご両親それぞれで役割分担を工夫してみてはどうかと思います。
かりに一人二役やる場合は、日常生活は「もぐらたたき」は不可避と観念しつつ、寝る前の「読み聞かせ」で「抽象性」のある話の伝達を図ると良いかもしれません。後者はもちろん、イソップ物語などのような教訓性の高いものである必要はなく、心打たれる話でもなんでもよいと思います。主人公はお子様ご本人ではないという点が重要です。いってみれば、他人の人生のありようを物語を通して「想像」し、自分と重なる部分に思いをはせる機会にさえなれば、内容はなんでもよいでしょう。
今の世の中は、具体的な話が重宝され(ノウハウ話など)、抽象的な話は敬遠されがちですが、じつは両者のバランスが大事であり、子どもにとっても親にとっても、このバランスをとる上で、物語の読み聞かせの時間は貴重な意義があると私は思っています。