新年、おめでとうございます。
幼稚園は来る2月11日に63歳の誕生日を迎えます。この半世紀、子どもたち、また、幼稚園を取り巻く社会環境は大きく変わりました。これから50年、100年先もそうでしょう。時代に合わせて変えなければならない部分もありますが、変えてはいけない部分もあります。
幼児期に大切なことは、いたって単純、素朴なことです。「山を駆けまわった!うんとのびのび楽しく遊んだ!友達がたくさん出来た!」そうした、幼児期の楽しい思い出づくりを胸にして、子どもたちは自信と希望を胸にして学校教育の場に飛び立っていけるのです。
我が身に照らして振り返っても、他の多くの人に幼稚園時代のエピソードをうかがってみても、幼稚園時代の「遊び」は人生にとって意義深いものと言わざるを得ません。それが「気晴らし」的な遊びとは本質的に異なる性質のものであることは、本当の遊び(時間を忘れて自分が本当にしたいことに没入できたという実感を伴う活動)を経験した者でないとわからないと思います。
そのような意味も込めて、今年は園庭の新たな環境整備を予定しています(内容的には昨年秋の保護者会でご説明した通りです)。子どもたちのいっそう充実した活動が多方面に展開することを今から楽しみにしています。
すべては子どもたちの未来の雄飛のために。
そう信じて、この63年間、保護者と園が力を合わせてやってこれたことに心から感謝申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。