20140311haiku

今日は最後の俳句の時間でした。

この日は一年間の総集編ということで、4月から学んだ俳句を一句ずつ順に復唱しました。

いつもと同じだとつまらないので、今日はちょっとしたクイズのような取り組みにしました。

私が最初の1文字をヒントに出すと、「あ、あれだ!」とわかった子どもたちは思い思いに浮かんだ俳句を大きな声で返します。

正解が確認できたところで、もう一度全員声を合わせて朗唱します。当然のことながら、教室がわれんばかりの力強い大きな声です。

「かたつぶり・・・」や最近の俳句はさすがによく覚えていました。

やはり、一番難しかったのは、「かたつぶり・・・」の次の俳句でした。ヒントなしだとみなわかりません。しーんと静まりかえったとき、私が「さ」とヒントを言うと、Yugo君が嬉しそうな顔をして「さみだれを あつめてはやし もがみがわ ばしょう!」と答えました。学年全員の尊敬のオーラが彼を包みました。

子どもたちの記憶力がよいのは日頃から知っていますが、たまにこういう俳句クイズをすると面白い。一様に「うーん」と考え込むので見ていてかわいくも有り、応援したくもあります。

2003年から2008年度まで山の学校の「ことば」のクラスを担当していた頃、私はいつもてぶらで部屋に行き、俳句を題材に子どもたちとやりとりをしていました。当時欠かさなかったのは、読み聞かせの時間です。

そんなことも思い出しながら、今日の俳句の締めは紙芝居に決めました。日頃から年長児にはグループ先で「こわいはなししてー」とせがまれながらも、引率最優先のため、十分期待に応えられるだけの対応が出来ずじまい。

そんなわけで、今日は「のっぺらぼう」の紙芝居をしました。

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声色を変えて子どもたちの顔を見ると真剣そのもの。固唾をのんで話に聞き入ってくれたことを嬉しく思いました。

たまたま今日は「ひねもす」教室があり、教室を終えて帰路につく年長男児のグループと山道ではちあわせたとき、開口一番「ぜーんぜんこわくなかった!」とみなに言われましたので、きっとそれなりに怖かったのだろうと思います。というか、これは最上の感謝の言葉ですね。私の顔を見るなり、今日の紙芝居のことを口にしてくれたのですから。

この一年に子どもたちが作った俳句は、A4で打ち出すと9ページになります。ワード形式のファイルを卒園記念DVDに入れますので、思い出のタイムカプセルの一つとして楽しみにして頂けたらと存じます。このエントリーの一番上の写真の俳句は今年最後に受け取った園児の作品です。「まだまにあいますか?」と言ってじかに届けてくれたものです。3月に入るとこのような「共作」が男女を問わず増えました。

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