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今日は朝一番で年長児とともに俳句の時間を持ちました。前回の俳句の時間に、「初心忘れるべからず」という言葉を紹介しました。今日はその補足をしました。

自分にはできるだろうか。できなかったらどうしよう。ドキドキハラハラする気持ちは真摯な気持ちの裏返しであり尊いものです。ゲーテは「努力する者は常に迷う」と言いました。

しかしいつまでもドキドキ・ハラハラは続きません。いずれ「慣れて」その気持は薄らぎます。

子どもたちに話したのは、朝のお当番の仕事のことです(月謝袋や連絡カードを黄色いバケツに入れて園長室に届けます)。

年少児と年長児。どちらが一生懸命この仕事に取り組むだろうか、と問いました。年少児はお当番が二人で膝をかがめながらゆっくり丁寧に運びます。年長児はややもするとその気持を忘れてしまうものだと前回言いました。

今日は、「しかし、その慣れた年長さんが初心を思い出し、真剣に取り組んだ時、その姿が一番『格好いい』のだ」と言いました。年少児さんは格好いいと言うよりも微笑ましく、可愛らしい、というべきです」と。

「今取り組んでいる劇の練習も同じです。だんだん練習を続けると初日のドキドキした気持ちは忘れます。しかしはじめの日の気持ち、つまり「初心」を忘れることなく毎日コツコツ練習を繰り返し、自信を胸に力いっぱい演技することができるなら、その姿は大人も腰を抜かすほど格好いいのです」と結びました。

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