年少さんは春から年中さんになる、ということを強く意識し始めています。子どもたちの口からそれが聞かれることもあれば、日頃の様々な行動の中に、それを確かに感じることもできます。
昨日の年少の日誌より:
「・・・AちゃんとBちゃんがおいすの取り合いになってしまい、お互いが言い合いになってしまいました。こちらが声をかけなくても、周りにいたCちゃん、Dちゃん、Eちゃんが仲裁に入ってくれて、『順番にやったらいいしな』、『二人とも言葉がきつくなっているから悲しくなってしまうんやで』、『泣かなくてもいいし、ごめんねしたら』と声をかけてくれたので、AちゃんもBちゃんも仲直りができました。少しずつ、自分たちでどのようにしたらいいかを考えられるようになってきているので、その姿を今後も見守っていきたいと思います。」
このクラスでは二学期に、お友達とどのように過ごすのがよいか、みなで輪になって「はなしあい」をしました。「こう言われたら、こうするのではなく、こう言ってあげたらいい」とか、お互い日頃の自分たちの過ごし方を振り返り、客観的な意見を出し合うことができました。上の引用はいわばその発展形です。
お気づきと思いますが、これは1学期の入園当初の子どもたちの姿とはまったく別のものです。子どもたちの「社会での経験」は真っ白であったからこそ、大人につきものの「先入観」がなく、感情にかられてとる行動を徐々に抑制し(他者もそれを許し、また、自分も同様のことで許され・・・)、一方で徐々に自分の本当にしたいことを周囲と調和する形で見つけ、実現していく・・・ということができてきたように思います。
いずれ、年中さんにあがるとクラスが変わり、また一から人間関係をつくりあげていく必要がありますが、上で述べてきた経験を十分い積んだ子どもたちは、今度は先生の助力なしに、自分たちでこういうときはこうする・・・と決めてやろうとするはずです。(もちろん、最初のうちはうまくいかないことだらけですが)。
さて、そんなわけで、本園では年少の定員を15名とし、一方年中、年長の定員は25名としています。つまり、一年で10名定員が増えるわけです。4月、5月の年少さんと、運動会後の年少さんはまったく別だと経験的に知っているからです。
一方、来年度の年少さんの募集について、現在定員をオーバーし、数名の方にお待ちいただいています。このことは、3月の保護者説明会でもあらためてご説明し、ご理解を得ようと思っていますが、4月のクラス編成ではこの一クラス15名の定員を厳守する一方、運動会後に定員の枠は少し広げたいと考えています。
つまり、途中入園の形で今お待ちいただいている方、また、他府県から引っ越してこられる方に、お入りいただく予定です。