11月の絵本通信をアップいたしました。
『ラチとらいおん』(Tsugumi先生)
http://www.kitashirakawa.jp/ryoma/ehon/2016_8.html
あどけなく見える子どもたちですが、一人一人の心の奥を覗くとみんな自分の壁(=課題)を乗り越えようと努力しているのですね。
もちろん、かく言うわたしたち大人も同じ事で、努力する点では大人も子どもも関係なく、むしろ子どものほうが挑戦心に満ちているとさえいえます。子どもの心にピントをあわせれば、自分自身の固定概念(=AはぜったいBだ、とか、どうせダメだ、等)はそう簡単に覆そうにないのに対し、子どもの心は柔らかで日にち単位で大きく変化、成長します。
子どもの心にピントを合わせるのは難しく、大人はしばしば大人の心にピントをあわせるよう子どもたちに伝えがちですが、絵本を読む時間は両者が心を一つにする格好の機会になります。
自分も子どもの頃こうだった、とか、ああだったなあ、と思わぬ人はいないでしょう。本を読み聞かせながら、気づくと子どもが寝てしまっている場合、寝顔を見ながら感じること、考えることは貴重な心のピント調整の時間だと思います。