「西洋古典」の記事一覧(2 / 8ページ目)

2024-08-06 戦争と平和

西洋古典

今日は平和について思いを寄せたい一日です。 西洋古典をひもとくとどのようなヒントが得られるでしょうか。 戦争はラテン語でarma(アルマ)、平和はpax(パークス)といいます。 2千年前のローマの詩人ウェルギリウスは、叙・・・

2024-05-19 二千年前の幸福観

西洋古典

ローマの哲人セネカに次の言葉があります。 損なわれたことのない幸福はいかなる打撃にも耐えられない。(『摂理について』2.6) お膳立てされた幸福はもろいという趣旨です。 幼児教育に引き寄せて意訳すれば、「可愛い子には旅を・・・

2023-08-10 2千年前の教育観(テレンティウス)

西洋古典

昔も今も子育てに悩む親は星の数ほどいたということを知るうえで、古代ローマの喜劇は参考になります。 2千数百年前のテレンティウスの『兄弟』の冒頭に次の独白があります。 ・・・兄貴こそ厳し過ぎるし、あれではお世辞にも褒められ・・・

2023-08-06 心の平和について

西洋古典

2000年前のローマの詩人ルクレティウスが平和の祈りの書を書きました。 イエス・キリストが誕生する以前の話です。 内乱のローマにて、真の平和の実現の条件は一人一人が心の平和を実現することであると考え、そのための処方箋を7・・・

2023-07-31 普遍的ローマの英雄像について

西洋古典

先日のラテン語の夕べの資料の一部を紹介します。 岡道男、「ウェルギリウスの英雄像」(『ギリシア悲劇とラテン文学』、岩波書店 1995、p.241-271)より、次の3つのポイントを抜き出して紹介しました。 1)「キケロー・・・

2023-07-27 歴史の教科書を読んであれこれ思う

西洋古典

日記というより雑談です。 週末の「ラテン語の夕べ」(=ローマ文化の独自の価値に光を当てる趣旨)の内容にも関係する話ですが、山川出版社の歴史の教科書に次の記述があり目を疑いました。(この調子だと他の記述も批判的に見ていかな・・・

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