年少児を抱っこして登園することがあります。
そんなとき、近くにいる年中児、年長児たちは、私にいろいろ気づかいしてくれます。
「しんどいしおろしたら」とか、「ぼく、つないだげよか」とか。見ると優しい手を出してこちらを見つめています。
「だっこして、ちからをあげてるんやろー」とも、「ぼくはねるとき、ままとてをつないで、ちからあげてるねん」とも。
私は心を込めて「ありがとう」とその子たちに言います。
そんな映画のワンシーンのようなやりとりに気づかずに、三列目あたりから、突然「えんちょうせんせーい、クイズしてー」と屈託ない笑顔でリクエストする声。見ると、ニコニコ笑っています。
幼稚園はいろいろな個性の子が集まるからこそ面白いな、といつもながら思います。
今日も帰りの際、ちょっと涙を出した年少女児がいて、私が冗談を言ったり、笑わそうとしてあれこれしていると、その意図を察知して、一緒になって盛り上げてくれるのが年上の子どもたちです。
いつも言ったり、書いたりしていますが、歩いての送迎は、先生たちだけでは実施できず、子どもたちが心を一つに通わせるからこそ、日々無事に、そして楽しく実施できるのだと思います。