2020年から大学入試の様子が変わりそうです。
国語の試行問題を見たのですが、論述問題が出ています。
対策をどうするか、今から気になる人も多いでしょう。
形式が変わっても、問われるのは日本語の読解力であることに変わりはありません。今まで小手先のやりかたでなんとかしようと高をくくった人たちが困るだけのことです。正直に言って、小さい頃から親に本を読んでもらい、また、自分でも図書館等で本を広く読んできた人にとってはあわてる理由はなにもないと思います。むしろ、新システムはウェルカムのはずです。
ただし、そういうタイプの生徒はつい行間を読み、想像が膨らみすぎる傾向があるので、もし試験の点数アップを目指すなら説明文の要約を練習すると有効です。そのさい、新聞の社説はよい材料です。社説を少ない字数で要約する練習はとくに効果的です(将来社会に出ても役に立ちます)。
大学にせよ実社会にせよ、一番必要になるのは、そうした文章(or 話された言葉)の要約的理解です。
もちろんそれはゴールでなくスタートです。理系文系を問わず、従来の定説の正確な理解から研究という名の活動がスタートします。その先は、自分で問題を設定する力が問われるのですが、そのさい、先にふれた想像力がものをいうでしょう。高校までの勉強で、その力はむしろ邪魔者あつかいされるので、大学に入ってから充実して学ぶためには、受験勉強オンリーではいけない(想像力、好奇心を枯渇するので)という当たり前の結論になります。
私の主張が実感されるのには少なくとも20年以上かかるのですが、上の文章で一番言いたいことは、親は子どもに本を読んであげてください、ということに尽きます。それが習慣として確立されたら、あとは末広がりにうまくいきます。