入園説明会で次のご質問をいただきました。Q&Aの形でお返事します。
Q:「皆ですること」に慣れていないが大丈夫か?
A:入園前は、お母さんとお子さんがじっくりゆっくり時間を過ごされることが何より大切と考えています。心の授乳期と呼べばよいのでしょうか、そのような形で、お子さんはご家族の愛情をたっぷり心の中に蓄え、幼稚園以降の「社会」の中に自信をもって飛び込んで行かれるのだと思います。入園前に、「皆ですること」に慣れていてもよいでしょうが、別段慣れていなくてもだいじょうぶです。ご安心下さい。
実際の所、お子さんは一人一人違いますので、「慣れている」と目に映るお子さんもいれば、別の個性の輝きを発揮される方もいらっしゃいます。入園されたのち、幼稚園ではいろいろな取り組みがあります。お子さんお一人お一人が自分の「大好きな世界」を見つけ、その中で時を忘れて過ごされることで、「幼稚園だいすき!」と思っていただけたら、私たちにとり、それにまさる喜びはございません。
一般に、日本の幼児教育においては「みなで仲良く」というフレーズが必要以上に重視されるきらいがあります。ご覧いただいたスライドのように、皆で仲良く遊ぶ子どもたちの姿も絵になりますが、たった一人で黙々と砂場の砂を掘りつづけるお子さんや、だんごむしをいつまでもじっと観察しているお子さんも多数おられます。私はそういうお子さんの姿を拝見する度、心が動かされます。
[…] 前回の説明会でも同じ質問を受けました。答えは、5年前のエントリーをご覧ください。 […]