今日は俳句の日でした。年長クラスに週に二回、10分程度行っています。
芭蕉にせよ、蕪村や一茶にせよ、できあがった作品は、れっきとした大人相手に作った文学作品です。
子どもたちには、その「大人性」に憧れをもち、その作品を声に出しそらんじることのできる自分に誇りを持ちます。
文字でなく音を使った「素読」の取り組みは、日本の伝統的な学びのスタイルです。
本園では70年近く、年長児は俳句に取り組んで来ました。
5,7,5のリズムに慣れた頃、子どもたちは自分から身近なテーマに取材して、俳句を作るようになります。
一人一人がドキドキしながら提出した作品は、全員の前で紹介し、全員で声に出して唱えます。
今日は「これが初めての作品です」というメモのついた作品を紹介しました。
「よあけはね くもがぴんくで きれいだね」
早起きすると朝焼けで東の空がきれいに見えたということですね。
一人一人、自分の心の声を5,7,5で表現できる・・・。なんと素晴らしいことでしょうか。
その後、年長児が外で遊んでいたとき、パラパラ雨が降ってきました。
私とすれ違いざま、「雨の俳句ってなにかあるの?」と尋ねる子がいました。
「いろいろあるね。思いついたら俳句を作ってね」と言いましたので、またなにか作品が生まれることを楽しみにしています。