昨日年長クラスで俳句の時間を持ちました。

蕪村の俳句(遠山に 夕日一筋 時雨かな)の最終回でした。

覚えた人から手をあげて発表してもらいます。

躊躇していた子どもの一人が意を決して手を挙げました。

立って「とおやま・・」と言いかけた途端、声がうわずり、涙が一粒こぼれました。

年長児は日頃涙を流すことはありません。事の重みに気づいた子どもたちは自ずと静寂を守ります。

手を挙げたその子は、緊張しながらも、最後までしっかり言い切ることができました。

手を挙げようか、どうしようか。大きな葛藤があったと思います。

それでも、「よし、やろう」と自分に言い聞かせ、ハイっと手を挙げて最後まで見事に言い切ることができました。

その姿勢は立派で、私は心を打たれました。

年に一度あるかないかの機会だと感じました。

私は「今のが『勇気』です」と述べることができました。

次回から、子どもたちの取り組む姿勢が一段と凜々しいものになると思います。

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