6月から週2回の割合で年長児に俳句の時間を持つ予定でしたが、いろいろと予定が入り込み、うまくペースをつかめずにいました。

今年は2か月のブランクがあり、例年と同じペースで進めることができないこともあり、他方で、初回からの様子を見ていて「やる気」の充実を体感することもあり、よし、今年は今まで以上に数多くの俳句を紹介しようと考えているところです。

数えると今日が四回目。いつもの年は4回で1つの俳句を扱うのですが、今年は2回で一つ扱う方針です。ということで、1つ目の「かたつぶり そろそろ登れ 富士の山 一茶」に続き、前回は2つ目の「五月雨を 集めて早し 最上川 芭蕉」を紹介しました。

例年以上にたくさん紹介して消化不良にならないか、というのはもちろん一番考慮すべきことですが、私は「あるやり方」との合わせ技で無理なく紹介していくつもりです(これがうまくいけば、来年度以降もとりいれます)。

今年は、1つめを終えて2つ目に移っても、1つ目も2つ目も同じように復唱します。3つ目を扱えば、1,2を復唱してから3つ目を声に出します。4つ目を扱えば、1,2,3をおさらいしてから4を何度も声に出します。かりに通算で10学べば、1から10を全員で復唱してから次の11番目に取り組みます。要は、最初のころにやった俳句も終わったことにせず、いつまでも繰り返し復唱の対象にいれるという方針です。

学期ごとにリセットするかどうかは考えますが、このやり方だと最初に習った俳句(1番目、2番目の俳句)は数えきれないほど復唱することになるでしょう。

これは私が小学校時代に祖父から教わった勉強の仕方と似ています。

祖父は週に一度論語の素読をしてくれました。

一つ目を終えて二つ目に移る際、必ず一つ目を復唱し、三つ目を教わる際は、一つ目と二つ目を声に出してから三つ目に進む、と。

復習の大事さを体で覚えるにはこのやり方が一番です。

子どもたちは前に前に進みたがります。その気持ちは大切にしつつ、同時に足元を固める大事さも伝えたい。

今年は例年と異なる「悪条件」(=2か月のブランク)が生じたゆえに、このようなチャレンジが可能になるのだ、と思います。

ぜひ、実りある形にもっていけたらと考えているところです。

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