今日は4回目の俳句でした。今年度は週に一度の割合でつきぐみの部屋で俳句をしています。例年ですと俳句の時間は週に二度で、1つの俳句に4回時間をかけました。今年は2回で1つの俳句を終えています。次回はまた新しい俳句を紹介します。

本園の俳句にはいろいろなねらいがあるのですが、その一つには小学校での勉強に自信をもって取り組んでほしい、という願いがこめられています。

「一つのことを何度も繰り返せば自然に覚えられる」という自信を身につけて欲しいと思っています。「点滴巌も穿つ」という言葉がありますように、たとえ少しでも毎日続けることが大事です。これは言うは易く行うは難しです。ですから、幼稚園時代にその「勝ち癖」をつけていただこうと思っています。

今年は例年と違う取り組みを心がけています。一度学んだ俳句を復唱し、続けて今習っている俳句も復唱する。A、B、C・・・と新たに学ぶことが増えていっても、必ずAから順におさらいをすること。例年はこのようにAまで戻ることはしませんでした。

このような取り組みによって、学年末には相当量の俳句をそらんじることができるはずです。勉強が得意な人は放っておいても得意です。一方、不得意な人はそう思いこんでいるだけです。不幸にして将来自分が不得意だと思いこんだとき(また親がそのような先入観をもってしまったとき)、「けっしてそうではない、幼稚園のとき俳句をあれだけ覚えたのだ」(加えて「劇もあれだけ立派にできたのだ」)という事実が「幼稚園の自分に負けるまい」という気持ちにつながるきっかけとなればよいと願っています。

小学校以上の生活で勉強の占めるウェイトは大きくなります。無理につめこむとかならず失敗します。無理なく力がつくには、生活習慣が重要です。そのヒントが園での俳句の取り組みの中にあると思います。またそのように導いていきたいと思っています。

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