本日は多数の保護者のご臨席も頂きながら、無事に入園式を行うことができました。
式の中でも申しましたが、今年は例年より一週間早く桜が咲きました。昨年は例年より5日遅かった模様です。
明日がいよいよ登園初日。その前日だから書けることを書いておきます。
昔のヨーロッパの格言に、「自然を手本とすれば間違わない」というのがあります。
桜の花だけを毎日のように見つめれば、開花の早い遅いの違いが大いに気になるところですが、一方では、必ず四月の上旬には桜は咲くものであり、続いてチューリップがきれいに咲き誇り、やがては新緑のまぶしい五月が訪れる、そのようにとらえることも可能ではあります。
同様に、お子さんお一人お一人の歩みはそれぞれ違いますが、卒園されるその日には、必ずや全員が仲良く肩を組み、胸を張って巣立って行かれることでしょう。
見つめる鍋は煮えない、と申します。
鍋を見つめないと行けないお立場にとって、なかなか頭ではわかっても気持ちで納得のいくこと、いかないことは多くあります。私自身も含め、誰にとっても、「見つめないといけない鍋」はあるのであり、しかし、そんなとき、あえて鍋から目を遠ざけてみよ、というこの種の格言には人の心を落ち着かせる意味があるのだと思われます。
今日か?明日か?と問われると答えられないことは多々あります。しかし、必ずそのときがくれば何事もなかったかのように自然にできることも同じだけ多くあります。
焦らず、慌てず。
大いなる自然の摂理を信じて長い目で見ればよいのでしょう。
大きな宇宙の仕組みであれ、小さな昆虫の見せる世界であれ、自然を手本として眺めれば、そう信じることができるように思います。
私はこの時期、過去の四月の日記を読み返します。
あの年はああなって、こうなって、(一時はどうなるかと思ったけれど^^)それでこのような展開になったなあ。そのAちゃんもBちゃんも立派に卒園していったなあ。というように、過去を振り返ります。自分が入園式前後に書いていることは、決して嘘ではない(笑)、そう自分自身で確認するためにも、です。
いよいよ明日からです。どんなドラマが待っているのか、楽しみです。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。