山の学校のイベントがありました。
山岡先生のお話を聞きました。
山岡亮平先生はお山の幼稚園の大先輩で、世界的に有名なアリ博士です。子どもたちはどんなお話が始まるのか、最初は一様に緊張の面持ちでしたが、先生の気さくなお人柄に触れるにつれ、会場は打ち解けた雰囲気に変わりました。先生は、開口一番、「みんな、お山の幼稚園の歌を覚えていますか?」と聞かれ、全員で園歌を合唱することからご講演はスタートしました。お話の内容は、大学の講義と変わらないレベルでしたが、スライドやビデオを交えてわかりやすく、それこそ、噛んで含めるようにお話し頂きました。
圧巻はシロアリを使った実験でした。子どもたちは白い紙にボールペンで思い思いの絵を描くよう求められました。その上にシロアリを放ちますと、描いた線の上をシロアリが正確になぞって歩くのです。これは、ボールペンのインクに含まれる成分が、シロアリのフェロモンと大変よく似た性質を持つことに起因します。
こうして、あっと間に2時間がたちました。先生は、その後さらに子どもたちの質問を受け付けて下さいました。「よく観察すること」と「疑問をもつこと」──この2つがとても大切です、と繰り返しおっしゃったことが印象に残りました。