園長室前に梅の木があります。いくつか花が咲きました。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」という俳句を思い出します。服部嵐雪の俳句です。
二月のはじめに年長児に教えた俳句は、「梅咲いて 喜ぶ鳥の 気色かな 芭蕉」でした。そのころはまだ一輪も花は咲いていませんでした。
「まだ梅は咲いていないけれど、よく見てご覧。もうちょっとで咲こうとして芽が膨らんでいるよ。みんなも今劇の練習をがんばっている。この梅の花がいっぱい咲く頃、劇の発表会だね。」と言葉を添えたのを昨日のことのように思い出します。
あと一週間で生活発表会です。早くいっぱい花が咲いてほしい。いや、今のまま咲かずにいてほしい。二つの気持ちが交錯するこのごろです。