犬の子が 追うてゆくなり 雪つぶて 一茶
今日3回目だったのですが、全員発表できました。
去年の暮れ頃から、発表できるという自信はどのお子さんも持ち始めていたので、今回のテーマは、よい姿勢で大きな声で発表する、ということにしていました。
この点も含めて、どのお子さんもよい姿勢で発表できていたことは特筆できることと思います。
ただし、自分が発表できた子どもは、クラスの友達が手を挙げて発表するのを応援しようとして、そわそわ、もぞもぞ、ざわざわ、してしまいます。
運動会のリレーの応援のような気持ちになるのでしょう。
心の中で応援する、という姿勢をもってほしいと思います。俳句は、小学校に上がってからの学習への順応というねらいもあります。先生がお話をされるときに、しっかりそのお話を聞く、脇見をしない、というのが基本です。このことを次の課題にしようとお話をしました。
1月後半から始まる劇のお稽古への導入という意味あいもあります。
自分の台詞が言えたから、それでお役ご免、とはなりません。友達の台詞に耳を傾ける時間を守る、というルールが守れないと劇は成立しません。
学校だと、先生の、あるいは、お友達の発表は静かに聞く、ということです。それができないと、クラスの授業は成立しません。
難しく言うと上のようなことなのですが、子どもたちにはあっさりと話をし、後半は「俳句ゲーム」をしました。今日、初めて私が思いついたゲームです。
1)Aクラスの女の子、2)男の子、3)Bクラスの女の子、4)男の子、の順で今日は並んでいました。
この4つのパートで、俳句の5,7,5のプラス作者名という4パートを担当し、それぞれが声を合わせて発声し、次のパートがそれを引き継ぐということをしました(文で説明するとむずかしいです。)
まず、1)Aの女の子全員で、「犬の子が」を言います。続いて2)Aの男の子が「追うてゆくなり」、3)Bの女の子が「雪つぶて」と言ったあと、4)Bの男の子が声を合わせて「いっさ!」というわけです。
次に私が「Bの男の子」というと、子どもたちは自分たちで順番を判断し、4)→1)→2)→3)の順で声を合わせていく、という展開です。
お気づきのように、全体の流れを考えて覚えた台詞を声に出す、というのは劇の基本です。来週の保護者会で脚本をお渡しし、いよいよ3年間の園生活最後の発表会の練習がスタートします。
脚本は昨日できあがりました。オリジナルの創作劇です。