今日は年長クラスに新しい俳句を紹介しました。

素読の趣旨にのっとり、意味は説明せずにひたすら「五・七・五」を繰り返します。

親しむことが先で、意味は後からついてくる、という考え方は語学の習得にもつながる話かも知れません。

日本では戦前まで素読教育が普通に行われていましたが、今は最初から文字を使い、意味を教えています。

4月からコツコツ取り組んでいるので、10月のこの時期になると最初からみな上手に復唱できます。

学校にあがった先に素読教育がない、ということですが、各家庭で工夫すれば素読教育の伝統は守られます。

一つは子守歌であり、もう一つは本の読み聞かせです。

子どもたちは受動的に親の言葉を聞いて育ちます。聞いているうちに、その声色を真似て自分で本を読むようになります。

きょうだいがいれば、兄、姉は下の子に本を読んで聞かせます。

意味は不確かでも、親の真似をして耳で聞いた言葉を口に出して伝えること。

これも素読の原理とつながります。

素読は将来の読解力の大きな力の源になります。

本当は、だからやる、だからやってください、というのは少し違う気がします。

親も子も楽しいからやる、というのが本当の道だと思います。

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