今朝、封筒に入った俳句(園児作)を受け取りました。中を見ると、次の俳句が書いてありました。
ようちえん ともだちいっぱい だいすきだ
おとうちゃん あそんでくれて ありがとう
どちらも何気ない無邪気な子どもの言葉のように思われますが、私はじーんとしました。昨日の俳句の時間に紹介した園児の俳句(ようちえん いつもうきうき たのしいな)に触発されて作ってくれたとおぼしきがひとつめの俳句です。
実は、私にとって、この二つの俳句(「うきうき」と「ともだちいっぱい」)を作った子どもたちには忘れられない思い出があるのです。
二人が年少時代、4月の入園当初、毎朝涙、涙の登園でした。山の石段下でお母さんとバイバイしてから、私が二人の手を引き山道を登ったことを昨日のことのように思い出します。
そんなある朝、男の子が私に「ハンカチ出して」と言いました。ハンカチを受け取った男の子はなんと隣で同じようにべそをかいている女の子(「うきうき」の作者)の涙をふいてあげ、「なかんでもええで。」と言葉をかけたではありませんか!(自分も涙だらけでしたが)。
私はその二人が年長になって、そんな日々が嘘のように元気いっぱい園庭で走り回っているのを見て、嬉しく思うと同時に、なにより「ようちえんだいすき!」と力一杯俳句で表現できるまで成長されたことに心を動かされました。