今日は年長児と俳句に取り組みました。
俳句は5歳の子どもたちにも親しみのもてる文学形式です。
芭蕉や蕪村、一茶の俳句を主に紹介しています。
私が5・7・5ずつ区切って声に出し、子どもたちが後に続いて声に出します。
素読と呼ばれるやりとりです。
文字を使わないので、耳で聞いて覚えます。
意味がわかるかどうかは二の次とし、言葉を繰り返し声に出して知らぬ間に覚えるのが素読のやり方で、日本では主に「論語」の素読が行なわれてきました。
5・7・5のリズムに慣れると、知らず知らずのうちに自分で「俳句」を作るようになります。
季語が含まれる場合もあればそうでない場合もあります。
親しむことが何より大事なので、細かなことは言わず、念仏のように同じ俳句を繰り返し唱えることに徹しています。
この姿勢が小学校以上の学習の基本となります。
歩いての登園も、俳句の朗誦も、ある意味「今風」ではありませんが、人間の長い歴史の中で培われ確立されたスタイルが、そう簡単に何かにとってかわられるほど脆弱ではないと信じております。