ギリシア・ローマとひとくくりに言いますが、元は別の文化です。
ローマ人は興味深いことにギリシア神話をローマ神話として自国の文化に組み入れます。
(ゼウスをユピテル、ヘラをユーノーと名前を変えて)。
ギリシア神話(ローマ神話)のさまざまなエピソードを興味深く紹介した文学作品として、オウィディウスの『変身物語』をご紹介します。
日本で「ギリシア神話」として売られている本の多くは単なるあらすじの紹介ですが、「変身」をモチーフに貫きながら、個々の物語を印象深く語っています。
後のヨーロッパ文化に与えた影響は絶大で、たとえば「ピュラモスとティスベ」は「ロミオとジュリエット」の元ネタです。