今日は新しい俳句を紹介しました。
昼見れば 首筋赤き 蛍かな 芭蕉
この俳句については、ちょうど地元北白川の疎水が蛍の名所であることにふれ、少しつっこんだ話をしました。それは、蛍が清らかな水を愛すこと、そのため、地元の有志の方々が年中疎水をきれいに掃除されていること、それゆえ、この時期には多くの蛍の飛び交う幻想的な光景が楽しめること、など。
私たちはともすれば受動的に喜びを享受するのみですが、日頃のたゆまぬ努力のおかげで、あのこともこのことも楽しむことができるということを知ってほしかったため、上の説明を加えました。
続いて、二人の園児さんの作った作品を紹介しました。二人とも女の子で、発表すると顔を赤くして照れていたのが印象的でした。そのうち一人の女の子は、一番最初に俳句をした次の日に、自分の作った俳句を耳元で教えてくれたのですが、本当に小さい声だったので、そのときは聞き取ることができませんでした。
お帰りの時間だったこともあり、書き留めることは出来ずじまいだったのが心残りでした。本人はそれをじっと心に温めていたのですね。一昨日「はいっ」と俳句の書いた紙を手渡してくれたときは、うれしかったです。