今日は園児の俳句を紹介した時に印象的な出来事がありました。
S君が作った俳句は次の3句でした。
とんぼはね ぶんぶんとんで すてきだね
かわせみは ほうせきみたいに きれいだね
かわせみは きれいだけどね さかなしょく
私はこの順にS君の俳句を紹介しました。最後の「さかなしょく」が気になったので、「『さかなしょく』は「魚を食べるという意味ですね?」と確認すると、作った本人もにっこり「そうだよ」と答えてくれました。
すると3列目にいたK君がすかさず「『ぎょしょく』じゃないの?」と質問。みんな聞き慣れぬ言葉に「?」とあっけにとられたその時、作者のS君は平然と「うん。でもそれだと字数があわないからね」。
細部まで工夫を凝らして作った自信作であるということがこのやりとりからも伺えました。
園児の作る一句一句は預かったその日のうちに書き留めています。一学期から数えると250句ほどになりました。園児に紹介する古典の俳句はあと一つを残すのみ。それを繰り返し朗唱するうち、確実に春が近づいてきます。