日記というより雑談です。 週末の「ラテン語の夕べ」(=ローマ文化の独自の価値に光を当てる趣旨)の内容にも関係する話ですが、山川出版社の歴史の教科書に次の記述があり目を疑いました。(この調子だと他の記述も批判的に見ていかな・・・
「西洋古典」の記事一覧(3 / 9ページ目)
2023-07-21 明日はラテン語の夕べ
明日はラテン語の夕べがあり、ラテン語に関心を持つ方を対象にお話をします。 具体的には次の本の21-30番の解説をします。 29日(土)と30日(日)は「古典古代の英雄像」という共通テーマのもと、山の学校の漢文の斎藤先生が・・・
2023-06-05 FESTINA LENTE:ゆっくり急げ
元はギリシャ語の格言です。 ラテン語のフェスティーナー・レンテー(festina lente)の形で知られています。 「ゆっくり急げ」と訳されます。「急がば回れ」の意味です。 京大の西洋古典学教室を設立した故田中秀央(ひ・・・
2023-05-28 子どもはリーベリー
昨日の続きを少しお話しします。 ラテン語を学ぶ意味はなくはないというお話です。 ラテン語で「子ども」のことをリーベリーといいます。 liberiは「自由な人」の意味です。 英語のliberty(自由)と関係しています。 ・・・
2023-02-25 変身物語より
本日は西洋古典の夕べを開き、私は「ラテン作家の創造と模倣」という題でお話しをしました。 一昨日にふれたオウィディウスの「変身物語」についてですが、たとえば「エコーとナルキッソスの話」をリンク先で簡単にご紹介しています。 ・・・
2022-12-27 ヘラクレスの選択
以前書いたエッセイを再掲します。 古代ギリシアの英雄ヘラクレスは岐路に立ち、安逸で快楽に満ちた道か、困難を伴うけれども真の栄光に続く美徳の道か、どちらを選択するか思案した末、後者の道を選びました。このエピソードをふまえ、・・・
2022-11-23 勤労感謝の日に寄せて
今日は勤労感謝の日です。 働くことの意味を少しだけでも考えたいと思います。 古代ギリシャの詩人ヘシオドスによると、もともとの人間は働かなくても食べていけたといいます(黄金時代)。それが今は鉄の時代で、人は(鉄で作る)道具・・・