「にちにちこれこうじつ」は禅語とされますが、同じことが古今東西さまざまな機会に語られます。
2千年前のローマの詩人ホラーティウスに次の表現があります。
Dona praesentis cape laetus horae.(Hor.Carm.3.8.27)
今ここに流れる「時」の贈り物を喜んで受け取るがよい。
当たらずも遠からず。おそらく上の禅語に近いところを表していると思います(この表現は詩の一部ですが)。
「時」の贈り物は人間の好悪の判断を超えて、すべてが恵みであり、そう念じて、今というこの一瞬の恵みをありがたくいただこう、ということでいえば、Carpe diem.(今日の花を摘め)や Vive hodie.(今日生きよ)が思い出されます。
年末年始はいろいろな「贈り物」が行きかいますが、個人的には「時」の贈り物に感謝をささげたいと思います。