昨日に続き、12月に届いた卒園児(小1)の俳句をご紹介します。
B君は幼稚園の年長時代から続けていた「俳句日記」(私の勝手な命名)を今も継続中です。
毎月はじめに、前の月の作品を封筒に入れて届けてくれます。
11月の作品の中で、私がよいと思ったのは次の二句です。本当は全部すばらしく、選者が異なればもっとよい作品をピックアップするに違いありません。
雲ばかり うすずみいろの 雲ばかり
冬がきた ぎんなんみたいな 天の月
写真は俳句カードに添えられたお手紙ですが、全文タイプすると次の通りです。
えんちょうせんせいへ
おげんきですか?~はげんきです。こうようがおわってきましたね。山のいろはちゃいろふかみどりになりました。さみしいですね。でもつぎは木の花がさきますね。つばきやさざんかがさきますね。ゆきがふるのもたのしみですね。~より
私の好きなシャンソンに「詩人の魂」という作品がありますが、B君は、散文の中にも詩的な言葉づかいを感じさせます。
これから学校で漢字をたくさん学び、自ら多くの本を読む中で、今の言葉の活動の幹の上に大きく枝葉を伸ばしていくことでしょう。
こうしてお手紙をくれる卒園児も、そうでない卒園児も、一人一人が心の中の風景をしっかり見つめ、学校での学びと自分の「好き」と言える取り組みを大事にされ、来年ますます飛躍していかれますよう、心から祈っています。