来週木曜日に「評価あれこれ」と題した講演会を開きます。
幼稚園の保護者会や、このブログで「教育」について書いている内容をまとめてお伝えする形になります。
近年、小学校で「通知簿を廃止する」動きが話題になっています。中学・高校に進むと、「内申書」や「評定平均」といった数値化された評価が、進学や将来に直接関わるようになります。教師にとっても生徒にとっても、そこには大きなプレッシャーが伴います。
しかし、数字や記号で示される評価が、子どもの学びや成長のすべてを語ることはできません。
私は長年の教育経験から、試験の点数や模試の合格判定、内申点などは“話半分”に受け止めるくらいがちょうどよいと感じています。というのも、本当に大事なのは、他者との比較ではなく、自分の中の理想に向かって努力する姿勢だからです。
「昨日の自分」と比べ、「未来の理想の自分」に向かって一歩一歩歩んでいく。自分は果たしてその道を正しく歩んでいると言えるのか、どうか。このような自らの「心の評価」に忠実であれば、周囲があれこれお膳立てしたり、他者との比較によって圧力をかけなくても、おのずと学びの果実が得られるでしょう。
教育における最も大切な評価とは、誰かに与えられるものではなく、自分の成長を客観的に見つめ、自らを叱咤激励できる力──学びの自立心──に根ざした「自己評価」にほかなりません。ただし現実には、車社会で「歩くこと」がなおざりにされがちなように、過剰な情報化社会のなかで、子どもたちの「学びの主体性」は年々失われつつあるように危惧されます。
本講演では、幼児教育から中学・高校・大学教育までの幅広い実践をもとに、子どもたちにとって本当に大切な「評価」とは何かをあらためて見つめ直します。さらに、「山の学校」での具体的な実践例を交えながら、子どもたちの「学びの主体性」をどうすれば守り、育て、応援できるのかを、皆さんとともに考えたいと思います。どうぞふるってご参加ください。
関連記事
2025-10-19 通知簿あれこれ:本当に大事なことは何か
2024-11-23 比較の功罪:本当の応援とは
2024-11-22 親こそ子どもの応援団
2021-08-31 「学びを阻害しない評価方法」を読んで
2020-02-24 評価を評価する自由

コメント